ある日、都会の片隅にある小さな喫茶店「月灯り」に、ちょっと変わったお客さんがやってきた。名前はタロウ、25歳のフリーターで、趣味は「偶然の出会いを記録すること」。彼はいつもポケットに小さなノートを持ち歩き、街で出会った人や出来事をメモしていた。
その日、タロウはカウンター席に座り、いつものようにコーヒーを注文。店員のミホは、常連のタロウが何か面白い話をしそうだと察して、ニヤリと笑いながら「今日も何かネタ持ってきた?」と尋ねた。タロウは得意げにノートを広げ、「昨日、公園でハトに話しかけてるおじいさんと友達になった話、聞きたい?」と切り出した。